2013年1月14日月曜日

コミケの徹夜を朝の交通事情から考えてみる。




 ひたすら「徹夜死ね」という感じに、ひたすら罵倒するだけのツイートが延々流れていくので、コミケ開催中の夕方から早朝ぐらいはツイッター見ないようにしている今日この頃です(挨拶)。

 さて、コミックマーケットや多くのイベントでは、「徹夜を含む早朝の来場を禁止」しているところが多くあります。

サンシャイン・クリエィション(サンクリ)
「クリエイションでは徹夜・早朝の来場を禁止しております。」
 http://www.creation.gr.jp/common/visitor.html

こみっくトレジャー(こみトレ)
「徹夜行為は、警察からの指導と防犯上の理由によりこれを禁止します。
朝7時以前の来場も近隣住民への多大な迷惑となりますので禁止します。」

ワンダーフェスティバル(ワンフェス)
「徹夜での入場待ち行列を固く禁じます」

 このように、一般的には徹夜・早朝の来場を禁止しています。さて、コミケではどうでしょうか。

一般参加者サポートページ(コミックマーケット準備会)
■禁止事項
①他の参加者、近隣に迷惑のかかる行為
 ●深夜(午前430分以前)に来場すること、徹夜・野営すること

と、具体的な時間を上げて禁止しています。さらに言えば、複数のページ・媒体を通して可能な限り「徹夜禁止」を参加者に対してアピールしています。ではなぜ、徹夜は禁止なのでしょうか。


準備会側の主張から要約すると
早朝来場者がいることによって
  来場者の誘導、施設保護等のための警備費の増大
  騒音、ゴミ等による周辺施設や住民への影響
  周辺の治安の悪化
  Etc…
と、諸々でてきます。この辺は正直当たり前の話ですし、カタログや先のPDFを読んでいただければ理解できるかと思いますので、割愛させていただきます。

では、逆に徹夜する側の立場はどうなんでしょうか。
  欲しい物があるから≒始発以降では買えないかもしれない
  徹夜が楽しいから
  アルバイト
 ぱっと出てくるのはこれぐらいでしょうか。アルバイトは、転売屋さんに雇われてそうなイメージです(偏見)。
当然、違反行為をしている手前、表だっては出てきませんし、その主張がどんなにスジが通っていても、行為自体が違反なので正当性はありません。

と、ここまでは当たり前で「誰でも」すでに知っているし、「どこにでも」書いてあることです。では、ちょっと見方を変えて、交通機関の側から見てみたいと思います。
*別に交通機関に従事しているわけではありません。ちょっと興味があって調べただけです。

  コミケにはどれぐらいの人が来るのか
 準備会発表としては、開催日合計で55万人(C732007年冬)となっています。開催日によって若干の差はありますが、1520万人程度です。

  会場までの交通機関は何があるのか
 鉄道・バス等の公共機関と、1編成あたりの輸送人員です。
  りんかい線:2000
  ゆりかもめ:400
  都営バス:70

ということで、計算してみましょう。徹夜はどの程度の人数なのかは、資料が見つかりませんでしたので、はっきりとはわかりませんが、昔スタッフが話していたのは、2日目・西側で18000人と聞いたことがあります。

単純にこの人数を東西で倍にして色をつけて4万人と考えましょう。

ある程度簡易に計算するために、運転間隔は下の表にしました。

路線名
輸送人員
運転間隔
延輸送人員(時)
累計
りんかい線(新木場行き)
2000
10
12000
12000
同線(大崎行き)
2000
10
12000
24000
ゆりかもめ(豊洲行き)
400
4
6000
30000
ゆりかもめ(新橋行き)
400
4
6000
36000
都営バス
70
2
2000
38000

地理的要因もあるので、純粋にこうなるわけではありませんが、とりあえずこれで計算してみましょう。

 さて、一番大事なのは、サークル参加者の移動です。彼らは、当然に一般来場者よりも早くに会場に入れますし、入らなければなりません。サークル通行証に記載の入場時間は「730分~9時」ですので、7時代が一番流量としては多いでしょうか。

また、参加サークル数が35000C82・三日間計)ですので、単純にこれを3等分して、12000サークル/日としましょう。ただし、サークル通行証は一般に、1サークルあたり3枚配布されるので、35000人が来場することになります。

 さて、ここでお気づきかもしれませんが、表の時間あたりの延輸送人員と、サークル参加者数がほぼ同等となっています。なので、仮に7時台の輸送をすべてサークル参加者として考えると、6時台と、8時代以降で一般参加者を輸送すると考えることが出来ます。

 実際にどの程度の人数がどの時間帯に来ているのかは分かりませんが、仮に開場時間までに、まんべんなく分散すると考えると、15万人からサークルを除いた12万人程度を、689時台で輸送することになります。これは、きわめて厳しい数字ではないのでしょうか。
 3時間での延輸送人員は約11万人です。実際のところ、すべての輸送機関が朝ラッシュ対応の状態で始発から開場までの4時間もの間、運用が出来るとは思えません。さらに、始発の時間帯が、早朝来場者に置き換えられることによって、従来の始発来場者はその後にと延々後ろに延びて行きかねません。そうなると、最終的には、サークルが時間通りに入場できないという可能性もでてきます。
 さらに、りんかい線やゆりかもめが、上下線均一な混雑になるわけもなく、どちらか(おそらく新木場・豊洲行き)の混雑が激しくなり、逆方向は若干の余裕が出てくることによって、輸送人員は減るかもしれません。そうなると、さらに朝の輸送事情は逼迫してきます。
 ここで、先の徹夜・早朝来場者の4万人を引いて、8万人程度を朝の時間帯で輸送すると考えると、比較的余裕がでてきます。

 このように、「徹夜・早朝来場は、始発から開場までのトラフィック軽減に寄与しているのではないのか」ということを言いたかったのです。文字通り徹夜を禁止して、会場周辺に分散するのではなく、純粋に始発以降で来場すると、それはそれで危険な状態になるのではないでしょうか。

*徹夜・早朝来場を正当化する目的ではありません。
*ルールや常識を守ってコミケやその他のイベントに参加することは、次回以降の開催につながる重要なことです。


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